人生は一回っきり!!

すっかり暑くなって、いよいよ夏本番!あっという間に夏休みに入ります。生徒のみなさんは、1学期に疲れた体をしっかり癒してくださいね。
さて、今回は行動経済学という学問から「人は将来を過小評価する」というテーマでお伝えします。人生という道の上には目標を達成するのに不必要な様々な誘惑が待ち構えています。それらを「すべてはねのける!」というのは、私は正直難しい思います。なぜなら人間の脳は未来のことを過小評価し、目の前に迫っていることを過大評価するからです。自分の行動を思い返してみてください。将来にかかわる大きなことが先にあっても、目の前のテレビや、友達の誘いに負けてしまうことがありませんか。健康や美容のためにダイエットをしようと思い立ったとします。将来的には絶対にそうした方がいいと、もちろんわかっています。しかし、人はその目標に反した行動をとります。ちょっとだけだからと、ジュースを飲んだりケーキを食べたりします。もちろん僕だってそうです。恥ずかしながら1日のどこかで、何かしらの誘惑に負けているのが現状です。それが人間の性質なのです。先日サッカー日本代表の本田圭佑選手が、とある講演で「努力することが、いやになったりしんどくなったことがありますか。それをどうやってのりこえましたか」という質問にこう答えていました。「僕は毎日妥協しています。何が言いたいかというと、人間は想像以上に弱いです。完璧に自分に満足した日は、一日たりともないですね。どうしても弱い自分が勝ってしまって、『また明日でいいや』、『あとにしよう』、やらなければいけないことが、友達との誘惑に負けてしまって遊んでしまう。」と。僕は正直驚きました。僕の中の本田選手のイメージは、自分に非常に厳しくそして精神的に強い人だからです。そんな本田選手でさえこんなことを言うのか、と。さらに本田選手はこう続けます。「全部つながるんですけど、人生は一回です。やるなら、何か取り組むなら一生懸命やり、一人でやるな、好きな奴とやれ、尊敬できる奴とやれ、尊敬できる奴と最高の喜びを分かち合うには、真剣に取り組む。そこで出た成果が何よりも嬉しいことを知っているから、適当に挑むのではなくて、恐らく人間というのは、努力をし続けて、挑戦し続けて、こんなにも素晴らしい世界に発展したんじゃないかと。僕自身は日々努力を怠っている、それは僕自身認めないといけないことだと思うし、でも昨日より今日、今日より明日、そういうつもりで、やっていくということだけは、ずっと持ち続けています。」つまり、「人生は一回きり」という考え方、そして「少しでも日々成長しよう」という姿勢が重要だということを本田選手は伝えているのです。もちろん目の前の誘惑には負けることもあると思いますが、このことを意識すれば少しずつ誘惑に負ける回数も減るのではないでしょうか。その回数が少なっていけば、目標の達成が現実になるのだと思います。
「一回きりの人生」、その中で私たち匠高等学院は生徒さんや保護者様たちに選択していただき、お越しいただいております。すべての方たちにとって素晴らしい出会いになるように、全力を尽くしています。そんな御縁を大切にして、私たち匠高等学院はかかわる人すべての方たちとともに、成長しそして歩み続けていきたいと思っています。それでは今後ともよろしくお願いします。