皆さん、こんにちは。匠高等学院の合田です。
みなさんは「八百万の神」という言葉を聞いたことはありますか?
「八百万」と書いて「やおよろず」と読みます。八百万は無数とかたくさんという意味を持っています。
野菜や果物を売っている八百屋もたくさんの品ぞろえがある店「八百物屋」からきています。
古来、日本では万物に至る現象すべてに何かの役割を持った神様が存在している、
という考え方を持ってきました。
そう考えると、本当にたくさんの神様がいるということになります。
このすべての現象に神様が宿っているという考えのもと、国外から別の宗教が入ってきたときに
新たな神様の仲間が増えたととらえ、受け入れるということをしてきました。
非常に独特で寛容性にあふれた考えだと思いませんか。
たとえば、「千と千尋の神隠し」という日本映画史上もっとも興行収入があった映画の世界も
八百万の神が住む世界でした。
神様の世界にも休暇があり、それを楽しむ場所を少女の成長とともにコミカルに描いた作品です。
しかし、そのような表現においても日本人は受け入れてきました。
そしてこの作品に登場する神様もそれぞれ役割を持っていました。
神様たち同様私たち人間もそれぞれが異なった役割をもって生きています。
その役割を見つけられれば、世の中が自分にとって住みやすいものになるのではないのでしょうか。
自分が世の中にいい影響を与えられる役割は絶対にあります。
もちろん自分が持つ役割のすべてがいいものではないでしょう。
しかし、いい部分悪い部分を含めてその人が持っている役割なのだと思います。
その役割を持つ人を、神様同様に「八百万の人」の一人として受け入れることができれば、
自分の人生に大きなプラスになるのだなと感じています。
これからの人生の中で、みなさんが担っている役割が必要とされる時が必ずやってきます。
その時に自分の役割を全うできるように今一度自分の役割を探してみてください。