「目的感」を持つ教室づくり

みなさん、こんにちは。匠高等学院の合田です。いよいよ2学期が始まりました。気温はたいぶ涼しくなり、過ごしやすくなりましたが、朝晩の温度差が多き時期です。体調管理には気をつけましょう。
さて、みなさんマーク・ザッカーバーグという名前を聞いたことがありますか。この名前は聞いたことなくても、この人が作ったものなら知っていると思います。ザッカーバーグ氏は「Facebook」の創始者です。彼は現在30歳で、20歳のハーバード大学在学時にFacebookを立ち上げました。その後中退し実業家への道を歩いていくことになります。映画「ソーシャルネットワーク」でもその半生が描かれていました。そんなザッカーバーグ氏が5月に自身が中退したハーバード大学の卒業式で演説を行いました。それが僕にとってはすごく心に響いたので少し書かせていただきます。
スピーチのテーマは「すべての人が、自分の人生に『目的感』を持つことできる社会を作る」です。僕たちやその子供たちの世代になると、自分の人生の目標や目的について考えるのが普通になってきています。それは様々な本やテレビ、親、先生などそういったことについて伝達するものがたくさんあるからです。僕たちも勉強の目標や目的について生徒さんたちにたくさん伝えてきました。その上で氏はこう言います。「自分たちのコミュニティ全体で共通の目標を作り、誰もが目標や目的を持てる社会を作る、それが自分たちの世代の責任である」と。目標や目的の重要性を説いても、自分自身に存在価値を見出せなかったり、自分を肯定することができなかったりして目標が持てない生徒さんも一定数います。そんな生徒さんも目標を立てていける世の中。つまり、すべての人に役割があり、自分はやれるんだと思わせることができる社会を作ってかなければならない。そして、それを誰かが作ってくれる、のではなく自分も一緒になって作っていくんだ、と。
氏のスピーチの中でこんな話がありました。「ケネディ大統領がNASAの宇宙センターを訪れたときのことです。箒(ほうき)を持った清掃員の男性を見かけた彼は、『何をしているのかね?』と尋ねます。すると、男性はこう答えました。『大統領、私は人類を月に送るためのお手伝いをしているのです』と。「目的感」を持つというのは、自分より偉大な何かに貢献していると感じられることです。自分は必要な存在だと感じること。何かをより良くするために頑張れること。目的感こそが、真の幸せにつながるのです。そして、自身の目的を持つだけでは不十分です。他者のために目的意識を生まなければなりません。」
この話、すごく腑に落ちました。私たちがこの匠高等学院をやっていることの目的は、「この先の進路に迷っていたり、不安に思っていたりする生徒さんやその保護者様のお役に立ちたい!」というものです。匠高等学院自体は決して大きくなコミュニティではありませんが、私たちにとってこの目的を達成することは大きなプロジェクトです。ですから、すべてのスタッフが認識し、そして行動に移す、そんな教室づくりをしています。そして、すべての生徒さんたちが「少しでも自分に自信を持ちたい、自分の目標をみつけたい」、そんな目的感を持ち、頑張ることができる教室づくりを目指していきます。