こんにちは、大久保です。
いよいよ新年度を迎える時期となりました。少しずつ暖かさを感じる日も増え、気持ちも新たになる季節ですね。
春といえば出会いと別れの季節と言われますが、新年度に出会う人や環境が、皆さんにとって前向きで温かなものになることを願っています。
さて、今回は「親子のコミュニケーションにおける共感と肯定の大切さ」というテーマでお話させていただきたいと思います。
実は先日、ご縁があって教育評論家の親野智可等先生の講演会に参加させていただいたのですが、非常にためになるお話でしたので、匠高等学院の保護者様、生徒さんにもぜひ内容の一部をお伝えさせていただきたいと思います。
まず、親野先生が繰り返し言われていたのがコミュニケーションにおいて「否定語はなるべく使わない」ということでした。
否定語とは、「○○しない」「○○はダメ」といった、行動や存在を否定する言葉のことです。
特に、親から子どもへ注意をする場面では、つい否定語から入ってしまいがちですよね。
例えば、「食器をほったらかしにしないで」「スマホばっかり見ていたらダメ」といったような感じです。
注意する側が間違ったことを言っているわけではありませんし、内容自体は正しい場合がほとんどです。
ただ、親野先生の言葉を借りると、「いきなり否定される子どもとしては不愉快な気持ちになり、その場では言うことを聞いたとしても、「いつも否定される」「嫌な言い方をされる」という印象が残り、親子関係がぎくしゃくしてしまう可能性が高くなる」、とのことでした。
では、どのように声をかければよいのかというと、「とにかく共感が大切」とのことです。
例えば、食後の食器を片付けてほしいときには、「食器をシンクに持って行ってくれると嬉しいな」と伝えてみてください。「してほしい行動」と「それによって自分(注意する側)がどう感じるか」をセットで伝えることで、子どもは自分の行動が誰かを喜ばせるという実感を得やすくなるといいます。この感覚は、成長の過程でとても大切なものです。
また、スマホの使いすぎが気になる場面では、「見始めると止まらなくなるよね、わかるよ」とまず共感を示した上で、「でもそろそろお風呂に入ってほしいんだけど、あとどれくらい見たら終わりにする?」と声をかけてみるのも一つです。
共感から入り、理由を伝え、最後は本人に選択を委ねることで、言われた側も納得して行動しやすくなるそうです。
もちろん、否定語を使うことがすべて悪いわけではありません。
自分や他人を傷つける行為や、命に関わるような危険な行動に対しては、強い言葉ではっきりと伝える必要があります。
ただ、そうでない日常の場面では、できるだけ否定語を避け、肯定と共感を意識することで、親子のやり取りは驚くほどスムーズになるというお話でした。
僕自身も二人の子を持つ親として、親子関係に悩むことが尽きない気持ちはよくわかります。
だからこそ、少しでも親子関係が良くなるヒントを、これからもこうして共有していきたいと考えています。
匠高等学院では、生徒さんの学習や生活面のサポートはもちろん、保護者の皆さまの不安や悩みにも寄り添える存在でありたいと思っています。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
